人工肛門をつけている家族を介護するツラさ

家族が腸憩室炎になり、腸が破裂して緊急手術となったことがあります。腹膜炎も併発し「もうだめか」と思いましたが、腸の切除手術をして一命を取り留めました。

人工肛門

ところが、それから三年ほど人工肛門の生活になり、私はその生活を毎日支えて生きました。今振り返ると、介護生活はかなりツラかったです。

人工肛門と一言で言っても、経験のない方にはどういうものかわからないと思います。私自身も、人工肛門となった家族と一緒に暮らすという体験をするまでは、そんなに大変なものだと思っていませんでした。

人工肛門の介護生活

家族の年齢がまだ若かったことから、人工肛門の生活は大変苦痛を伴うものでした。まず、お腹に穴が空いている状態で、自分ではコントロールできずに便やおならが出てくるので、外出する気分になれなくなり、落ち込み気味になります。

辛い介護

そんな家族の気持ちを支えるだけでも心の痛みを伴うものでした。また、精神的なサポートだけでなく、人工肛門に装着しなければならないバッグを定期的に取り換えるのも手伝いが必要で、毎日が看護婦をしているような生活でした。

便には大腸菌が含まれているため、誤ってお腹の皮膚などについてしまうと肌荒れを起こしてしまったり、人工肛門の周囲は皮膚がただれてしまうことが多く、それも辛さの一つでした。

人工肛門専門の看護士さんも少なく、自分たちで勉強したりしながらできるだけ快適に過ごせるように工夫しました。

通常の生活に戻った夫婦

それから3年が経ち、やっと腸をつなぎ合わせる手術をし、人工肛門がふさがって普通の体に戻ることができました。本人も当然ながら嬉しかったと思いますが、介護生活をしていた私自身も肩の荷が降りた開放感に満たされました。

その時、知らないうちに自分も精神的に苦痛を伴った生活をしていたのだと気づいたのです。私は実際に介護生活をしていた時には、家族のためにという気持ちが大きく、それほど負担には感じていないつもりでした。

今思えばとても大変な毎日でした。おそらく私のように人工肛門の家族を支えている人もどこかにいるはずです。私はこれからそういった人たちのために何かサポートができたらいいなと思っています。

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